地下工事

柱状地盤改良
e-コラム工法]

柱状地盤改良[e-コラム工法]とは?

狭隘空間での施工を可能にした
画期的な省スペース工法

柱状地盤改良[e-コラム工法]とは、深層混合処理工法に分類される工法で、原位置地盤内にセメント系固化材をスラリー状で供給し、改良対象土と強制的に撹拌混合を行うことで柱状の地盤改良体を造成します。機械・設備を小型化することにより狭隘空間での施工を可能にした画期的な工法です。また、その工法の特徴から環境負荷の低減にも繋がります。

柱状地盤改良[e-コラム工法]の特徴

  1. 高い削孔能力を有するコンパクト型機械

    削孔ビットの回転攪伴機構に起振(バイブレーション)機構を加えることにより、従来の同型機では削孔不能であった硬質地盤(N値51程度)や軽度の地中障害を含む表層地盤でも削孔が可能です。また、改良体相互のラップ施工ができるので、高遮水性の山留め壁の造成も可能です。

  2. 省スペースでの効率的作業の実現

    油圧原動機を分離した小型機械(0.1㎥程度クラス)なので、狭隘地での施工に適しています。また、リーダー高さの調整により空頭制限(3.6mまで)条件下で採用できます。

  3. 環境負荷の低減

    機械・設備を小型化・電動化することにより、施工中の騒音・振動を抑制します。起振装置使用により攪伴時の地盤改良体のワーカビリティが向上することで、合理的な配合計画が可能になり建設発生土を抑制します。

施工手順

用途・適用例

  • 遮水壁(深礎工用)

    深礎工用の遮水壁として柱状の地盤改良体を造成できます。

  • 連続地中壁工(柱列式)

    連続地中壁として、柱状の地盤改良体(芯材)を造成できます。

(用途一覧)

用途
配列
適用例
遮水壁
連続
深礎杭用止水など
孔壁防護
連続
場所打ち杭(リバース)用防護
山留(壁)
連続または
単独
連続地中壁(SMW相当)
抑止杭
連続または
単独
地中連続壁用抑止杭
支持杭・基礎
連続または
単独
工作物基礎、仮設柱状改良など
鋼支持杭
単独
ソイルセメント鋼杭